久慈市民であれば、侍浜町麦生にある 「あーとびる麦生」がどんな施設かわかっているものだと思っていました。ところが、昨日広告を頼みに「あーとびる麦生の者ですが、広告の依頼に来ました。」受付の方は「あーとびるむぎょう?」「それって何ですか ?」と言われる始末。あれほど、テレビ、新聞に取り上げられ市民の話題になっているはずなのにわかっていなかったのだ。しかも広告業に係る仕事をしている会社が知らないなんて・・・。 これは、あーとびるのスタッフだからそう思うのであって、一般市民には、全く無関心なのだなと思わざるを得ませんでした。「もっと芸術・美術に興味関心を持てよ」と大声を上げたいぐらいでした。久慈市民でありながら、久慈の施設をすべてわかる人はどれぐらいいるのでしょうかね。むしろ市外、県外の方の方が知っている割合が多いのかもしれません。 あーとびる麦生の知名度を広げるためには、やはり、来てもらって、文化の匂いを感じてもらうことが一番ですね。
ところで、「あーとびる麦生」てどんな施設?と聞かれたときに、答えに窮してしまいます。何と言ったらいいのか?アンバーホールは久慈市文化会館とすぐ答えられるのですが・・・。実は、あーとびる麦生はさまざまな施設の紹介がされています。総合芸術施設、美術館、アートギャラリー等新聞、テレビ、ブログなどでいろいろな表現がされています。しかも、このあーとびるがオープンしたときは、「アート村が開村」したとも言われています。「えーこの施設って村なの?」 いろいろな疑問が次から次へとわいてきます。
でも、答えは簡単なことでした。あーとびるの意味は Art(芸術・美術)Village(村)なのです。つまり、芸術村なのです。あーとびる麦生って何?と聞かれたら麦生にある芸術村ですよと答えればいいのです。もちろん、美術館のような美術作品を展示しているので、美術館とも言えるのですが、開村当初の目的・理念は地域住民と芸術家が協力して芸術家の制作拠点を設け、芸術の振興と地域の活性化を図るためだったのです。そのために美術品展示ギャラリーを設けるほか、市内外の芸術家に滞在してもらい、滞在の合間に市民向けの美術講座も開設。滞在する芸術家に校舎の教室と教員住宅を提供するという壮大な計画でした。つまり、このあーとびる麦生は美術品展示ギャラリー、創作見学、アトリエ村(宿泊)、芸術家宿泊施設、芸術振興活動(学習事業、交流)ができる総合芸術施設という美術館とは違う画期的な施設と言えます。
先日、あーとびる麦生の立ち上げに先頭になって尽力した当時の教育長(現在副市長)さんにこのことをお聞きしてきました。今までどちらかと言えば展示ギャラリーに力を費やした感があります。
今年は総会の概要にも載せましたが、軌道修正して開村当初の理念を大事にしながら、私たちにできることを少しずつやっていきたいと思います。現在、事務局としてはあーとびる麦生の前に○○芸術村とつけようかなと考えています。「おらほの芸術村」「海の見える芸術村」「北リアス芸術村」などと・・・。もっといい名称があったら、ご連絡ください。 (編集mack)
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